酔狂 Calligraphy

2013年5月23日木曜日

夏の俳句を書く 青蛙


カエル目アオガエル科の両生類のうち一般に表面が緑色をした蛙の総称。
本州、四国、九州の丘陵や平野の水辺に棲息。
体長四~八センチとやや大きい。
正確には雨蛙とは別種であるが、多くの場合に混同される。
青蛙ぱつちり金の瞼かな川端茅舍

2013年5月22日水曜日

5月の俳句を書く 五月雨



1.陰暦 5月頃に降る長雨。また、その時期。
  つゆ。梅雨。さつきあめ。夏の季語。
  古今和歌集夏「五月雨に物思ひをれば」。
  奥の細道「五月雨をあつめて早し最上川」
2.(五月雨のように)途切れがちに繰り返すこと。
   《広辞苑・第五版》

2013年5月21日火曜日

初夏の俳句を書く  著莪の花


アヤメ科の常緑多年草。山野の樹下や社寺の裏地など湿地に群生する。
剣状の葉は光沢があり、五、六月に咲く花は白色に紫や黄の斑があり美しい
蝶に似ていることから胡蝶花とも言う
朝開いて夕には閉じ、実は結ばず、地下茎で増える。

姫著莪の花に墨する朝かな杉田久女

2013年5月20日月曜日

夏の俳句を書く 五月雨



陰暦五月に降る雨。梅雨期に降り続く雨のこと。
梅雨は時候を表し、五月雨は雨を表す。
「さつきあめ」または「さみだるる」と詠まれる。
農作物の生育には大事な雨も、
長雨は続くと交通を遮断させたり水害を起こすこともある。  

さみだれや大河を前に家二軒 蕪村

2013年5月19日日曜日

初夏の俳句を書く 衣更


江戸時代、四月一日と書いて「わたぬき」と読んだ。
この日に綿入れを脱いだからだという。
今では冬から春に着用していた衣を夏物に替えることをいう。 
      
しがらみも共に脱ぎたし衣更根岸敏三

2013年5月18日土曜日

初夏の俳句を書く  牡丹



花の王といわれる中国渡来の花。初夏、白や紅、黒紫など芳香のある大輪の花を咲かせる。
花の姿は華麗で、寺社の庭園などで観賞用に栽培されてきた。
漢詩人、なかでも白楽天が好んで詠んだ。
俳句でも牡丹の名句が多く詠まれているが、画家でもあった蕪村にとりわけ多い。
奈良の長谷寺、当麻寺が牡丹の寺として有名である。

この世から三尺浮ける牡丹かな  小林貴子