臨書 蘇軾書 黄州寒食詩巻

那知是寒食但見烏帋銜

那んぞ知らん是れ寒食なるを　但だ見る烏の紙を銜むを

臨書 蘇軾書 黄州寒食詩巻

空庖煮寒菜破竈焼湿葦

空庖寒菜を煮　破竈湿葦を焼く

臨書 蘇軾書 黄州寒食詩巻

雨小屋如漁舟濛々水雲裏

雨小屋漁舟の如し　濛々たり水雲の裏

臨書 蘇軾書 黄州寒食詩巻

春江欲入戸雨勢来不已

春江戸に入らんと欲し　雨勢来りて已まず

臨書 蘇軾書 黄州寒食詩巻

何殊病少年子病起頭已白

何ぞ殊ならんや　病める少年の病より起てば頭已に白きに

臨書 蘇軾書 黄州寒食詩巻

闇中偸負去夜半眞有力

闇の中偸かに負ひて去る　夜半眞に力有り

臨書 蘇軾書 黄州寒食詩巻

　　　　　　　　　　　　　　　　臥聞海堂花泥？燕支雪
　　　　　　　　　　　　　　　　臥して聞く海堂の花　泥に燕支の雪の汚さるるを